ログイン
2020年8月11日 18時30分
特集

藤代宏一氏【日経平均大幅高の3連休明け、この上昇は本物か】(1) <相場観特集>

―NYダウ大幅高で7連騰、出遅れ日本株の上値余地は―

週明け11日の東京株式市場は前日の米国株市場でNYダウが360ドル近い上昇で7連騰となったことで、リスク選好ムードが強まった。トランプ米政権の財政出動への期待感が米株市場を支えているが、東京市場でもうまくこの流れに乗って日経平均株価2万3000円ラインの壁を突破したいところだ。きょうは400円を超える上げ足をみせたが、この流れは果たして本物か。第一線で活躍する市場関係者に全体相場の見通しと物色の方向性について意見を求めた。

●「自動車業界に注目、米国はレの字型回復も」

藤代宏一氏(第一生命経済研究所 経済調査部 主任エコノミスト)

当面の注目ポイントは、この先、米国の追加経済対策がどうまとまっていくかだろう。米国では、新型コロナウイルスが経済に与える影響は少しずつ落ち着きつつある。足もとの米国経済は、カタカナの「レ」の字をイメージする形で回復していると思う。そのなか、この米国の回復が続くかどうかは経済対策の行方次第だろう。

トランプ米大統領が失業給付の上乗せなどを盛り込んだ追加対策を、大統領令で発動したことで、いったん週400ドル(約4万2400円)の失業給付の上乗せは1ヵ月半ほどは続く見通しとなった。しかし、例えば共和党案では1兆ドル(約106兆円)とされる追加経済対策が、いつまとまるかは不透明だ。この経済対策の行方が、米株式市場の今後を左右するだろう。

一方、日本では足もとの決算発表で今期の業績見通しを出さない企業が非常に多い。また、国内では追加経済対策への期待も薄れている。日経平均が、この先2万4000円を目指すような構図は描きにくい。米国株式市場は上昇基調にあるが、東京市場は横ばい状態で、この日米株価の格差は今後も続くと思う。

こうしたなか、今後1ヵ月程度の日経平均は2万2000~2万3000円前後のレンジ相場が続くと予想する。

今後をみるうえでは、特に「自動車産業」の動向に注目している。国内をみても、最も深い傷を負った業界のひとつが自動車だ。米国では経済対策による個人消費でITデバイスなどの販売が伸びた。これが自動車販売の伸びにつながれば、日本の自動車メーカーはもちろん、鉄鋼や化学、電子部品など幅広い産業に恩恵は及ぶと思う。

(聞き手・岡里英幸)

<プロフィール>(ふじしろ・こういち)

第一生命経済研究所経済調査部・主任エコノミスト。担当は金融市場全般。2005年4月、第一生命保険入社。08年、みずほ証券出向。10年4月第一生命経済研究所出向、同年7月内閣府経済財政分析担当へ2年間出向。12年7月副主任エコノミストを経て、15年4月より現職。

株探ニュース

関連記事・情報

  1. 馬渕治好氏【日経平均大幅高の3連休明け、この上昇は本物か】(2) <相場観特集> (08/11)
  2. 【植木靖男の相場展望】 ─加権指数30年ぶりの最高値更新は何を示唆する? (08/08)
  3. 【杉村富生の短期相場観測】 ─絶好調のNY市場と素直さに欠ける東京市場! (08/09)
  4. 【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 刮目せよ!総合力よりも一点突破の“エッジ.. (08/09)
  5. 明日の株式相場戦略=AI主導、400円超の上昇で新たな景色 (08/11)
  6. 伊藤智洋が読むマーケット・シナリオ【週間展望】 8月9日版
  7. 富田隆弥の【CHART CLUB】 「再び放れ足が焦点に」 (08/08)
  8. 【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! (8月11日発表分) (08/11)
  9. ★本日の【サプライズ決算】続報 (08月11日)
  10. 夏相場に舞う、「物言う投資家」関連株に照準を絞れ! <株探トップ特集> (08/11)

人気ニュース (直近8時間)

  1. 1
    【今週読まれた記事】来たるべき大相場の“序章”再生エネ・EV相場の急先鋒 特集
  2. 2
    10万円以下で買える、高ROE&低PER 29社【東証1部】編 <割安株特集> 特集
  3. 3
    話題株ピックアップ【夕刊】(1):東京ドーム、ファーマF、日電産 注目
  4. 4
    5日と25日線【ゴールデンクロス】低PER&低PBR 31社選出 <テクニカル特集> 11月27日版 特集
  5. 5
    【植木靖男の相場展望】 ─ 「期待材料>不安材料」どこまで続く 市況
人気ニュースベスト30を見る
ログイン プレミアム会員登録
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘することを目的としておりません。
投資の最終決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、 China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.